日本の人事にイノベーションを

私が人事の世界でビジネスをするようになってから、１５年になります。

この間、研修や制度をはじめとした、さまざまな人事向けのサービスを見てまいりましたが、最近、こんな風に感じ始めました。

「日本の会社のあり方や、人事のあり方のようなものに、まだ誰もしっくり来ていないんじゃないか。」

ビジネスモデルばかりがどんどん革新され、アップデートしていく中で、社内の人事制度はまだ旧態依然としているな、という印象もあるし、
各社「理由なく」スタンダードで無難なスタイルに甘んじている、という気がしています。

また、いまだにアメリカ型人事制度の模倣をしている傾向も感じます。

誰もまだ「これ」という正解をみつけられないまま、いろいろなことがなんとなく、続いている。それが現在の日本の人事ではないでしょうか。

でも、一方で、地殻変動のようなものも感じます。

たとえばスタートトゥデイ社や、カヤック社など、既存のフレームに縛られない、ユニークな人事制度をもった会社も出てきています。

そこで私が強く思うことは、「会社はもっともっと自由になっていいのではないか。」

ということです。

もっともっと、自社らしさが発揮できていいし、その中で活躍する個人も、自分らしさが発揮できていい。

社外に向けてはサービスとして、社内向けては制度や風土として、もっと「自由」と「らしさ」にこだわって、
人事を構築していくべきではないか。

すでにどの会社においても、社外に向けては「自社らしいサービス」を追求していると思います。

けれど、社内についてはどうだろう？

採用・研修・評価制度・労務・福利厚生・・・そういったものに対して、もっと自由に、貪欲に、攻めてもいいのではないでしょうか。

途中、試行錯誤もあるかもしれませんが、その試行錯誤のプロセス自体が最高のブランディングになるし、
それを恐れずに見せていくことが、社員への最高のメッセージになると思います。

日本の人事にイノベーションを。

オンユアマークは、各種サービスを通じて、皆様とその価値あるプロセスを一緒に作っていきたいと思っています。

2013年7月　オンユアマーク　代表　井上幸一郎