今から約5年前、株式会社はてなの近藤社長が出した本を読んでいた私は、「社員を1日他社と交換する制度がある」
という記述にすごく興味が湧きました。たった一日であっても、他社の社風や文化に触れることは、大変な刺激になるようです。電話の取り方１つ、会議の進行１つとっても、自社とは全く違う。それが、特に転職をしたことのない社員には新鮮で、いかに自分が「自社の常識」に染まっていたかを発見するいい機会になる、というようなことが書いてあったと記憶しています。 

当時研修事業者の社員だった私は、この「研修ではない、他社の社員や現場からの学びのカタチ」に大いに刺激を受け、「研修の限界を超えたい」と思うようになりました。そして、「社員1日交換制度」をサービスとして実現できないか、と漠然と考えるようになったのです。

 

時は流れ、今年の3月。弊社スタッフと、ミーティングの雑談として「おもしろい会社に行ってみたいよね」という話になりました。
「グーグル社員を１日体験したら、自分の中でグローバル化が一気に加速しそう」

「スタートトゥデイの6時間勤務って、どんな雰囲気なんだろうね」

「面白法人カヤックのサイコロ給、実際にみてみたいよね」

 

新聞やニュースで話題になるあの会社、あの制度を実際に体験してみたい。そんな欲求は誰しもあるし、何より非常に大きな学びになるのではないか。盛り上がった私たちは、その後その企画を実現すべく、模索を始めます。

 

5月。仕事体験を旅行として提供する仕事旅行社との出会いを得て、この構想が一気に現実味を帯びてきます。

そして企画・テスト運用などを経て、本日7月29日、「1DAY出向」という名称で、サービスをスタートさせることができました。

研修ではできない、新たな価値の創造を目指して。

「1DAY出向」では、これからどんどんプログラムやサービスを充実させてまいります。

 

2013年7月　オンユアマーク　代表　井上幸一郎